12星座とギリシャ神話 
射手座 神話


最初の安楽死問題になる悲しき物語


守護惑星・・木星

支配神・・ゼウス

安楽死に関わる悲痛の話です。

上半身が人間で下半身が馬の姿をしたケンタウルス族はどちらかといえば野蛮でしたが、

ケイロンだけは違っていました。

音楽・医術・予言を司る太陽神アポロン、狩猟の女神で月の女神アルテミスに

教えを受けている為、相当の実力者でした。

やがてケイロン自身が師となり洞窟で英雄たちを教育するようになります。

その生徒のひとりにヘラクレスがいました。

そうしてケイロンが引退し別の土地で静かに暮らしていた時、

ヘラクレスがケンタウルスたちを相手に酒の席でささいなことから大喧嘩を始めたのです。

馬鹿力の大男ヘラクレスが更に酒にも酔っているため、手がつけられず

ケンタウルス達はケイロンの元へ逃げてきて、事情を話しました。

見ると、真っ赤な顔をしたヘラクレスが近寄ってくるのが見えます。

そしてケイロンの家めがけて矢を放ちました。

ところが運悪くケイロンの胸に命中したのです、

ここへ来て、ヘラクレスは事の重大さに我に帰ります。

「先生!ケイロン先生!」

ヘラクレスの矢じりにはあの怪物ヒドラの毒が塗ってあったのです。普通なら即死しますが、

クロノスと妖精フィラの子であるケイロンは不死身だったのです。

しかし猛毒による苦痛も消え去る事がありません。

ケイロンは死ぬほどの苦しみが永久に続く中で死ぬ事ができないのです。

ヘラクレスは滝のような涙を流しながら、自らの罪を悔います。

そして神に必死に祈ります。

「この猛毒が永久に消えないならせめて安らかに死なせてあげてください」

ひどい話ですが他にどうすることもできません。ゼウスも見かねてこの願いを受け入れました。

ケイロンをその場で安らかな死を与え、彼を射手座として星座に加えました。

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